デザインの教科書 基礎理論 part2

基礎理論

グリッドシステム
[ 美しさを支える見えない骨組み ]

「なんとなく」を「必然」に変える、デザインの補助線
なぜプロのデザインは、要素が多くてもスッキリと、信頼感があるように見えるのでしょうか? その秘密は、紙面や画面に引かれた目に見えない格子状のガイドライン、「グリッドシステム」にあります。
グリッドシステムとは、情報の置き場所をあらかじめ数学的に決めておく設計手法です。これを使うことで、バラバラな素材(写真・文字・図解)が、一つの調和した「作品」へと統合されます。

グリッドがビジネスにもたらす3つのメリット

圧倒的な「信頼感」の醸成
1pxのズレもない整列は、見る人に「誠実さ」「正確さ」という印象を与えます。逆に、ズレやガタつきは無意識に不信感(=仕事が雑そう)を抱かせてしまいます。

情報の「読みやすさ(可読性)」
視線の着地点が一定になるため、読者は脳のエネルギーを使わずに情報を吸収できます。これは「最後まで読んでもらえる」確率を飛躍的に高めます。

多媒体への「展開力」
グリッドという設計図があれば、チラシからWebサイト、看板へとサイズを変えても、ブランドの印象を崩さずに再構成できます。

実践!グリッドの基本構造

「カラム(列)とマージン(余白)が、情報の呼吸を整える」

カラム(Column)
縦の列。3列、12列など、目的に合わせて分割します。

ガター(Gutter)
列と列の間の隙間。ここが情報の「呼吸」を助けます。

マージン(Margin)
紙面の端に設ける余白。ここが狭すぎると窮屈で安っぽく見え、適切に取ると高級感が生まれます。

私たちの専門店街では、あえてこのグリッドを「崩す」ことでインパクトを出すこともありますが、それは「正しい土台」があって初めて成立する高度な技術です。

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